マンション床張り替えで失敗しないための準備と対策
2025.02.17マンションの床、古くなってきていませんか。
傷や汚れが目立つ、寒さを感じる、音が気になる…そんなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
マンションの床張り替えは、住環境を大きく改善する効果があります。
しかし、費用や床材の種類、マンションならではの注意点など、わからないことがたくさんありますよね。
今回は、マンションの床張り替えに必要な情報を分かりやすくご紹介します。
床張り替えには、「張り替え」と「重ね張り」の2つの方法があります。
張り替えは既存の床材を全て撤去してから新しい床材を施工する方法で、下地の問題を解消できる一方、費用と工期がかかります。
重ね張りは既存の床材の上に新しい床材を施工する方法で、費用と工期を抑えられますが、床の高さが上がり、下地の状態によっては施工できない場合があります。
費用は、床材の種類や面積、施工方法によって大きく変動します。
6畳間のフローリング張り替えの場合、合板フローリングの張り替えは12~16万円程度、無垢フローリングは15~20万円程度が相場です。
重ね張りの場合は、それぞれ6~14万円、9~18万円程度と安価になります。
畳からフローリングへの張り替えは、下地調整が必要なため、合板フローリングで20~23万円程度、無垢フローリングでさらに高額になります。
クッションフロアやフロアタイル、カーペットなどは、張り替えでも重ね張りでも比較的安価に施工できます。
マンションの床材には、フローリング、クッションフロア、畳、カーペットなど様々な種類があります。
それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、ライフスタイルや予算に合わせて最適な床材を選びましょう。
・フローリング:高級感があり、デザインのバリエーションも豊富です。
無垢材と複合材があり、無垢材は自然な風合いと調湿効果が魅力ですが、高価でメンテナンスが必要です。
複合材は安価でメンテナンスが容易ですが、無垢材に比べると耐久性が劣る場合があります。
床暖房対応のフローリングも人気です。
・クッションフロア:防水性・クッション性に優れ、水回りにも適しています。
安価で施工も容易なため、DIYも可能です。
ただし、耐久性はやや劣ります。
・畳:和の雰囲気を演出したい場合に最適です。
近年では、防ダニ・抗菌などの機能性が高い畳も登場しています。
・カーペット:保温性・防音性に優れ、足触りが良いのが特徴です。
ただし、汚れやすく、お手入れが大変です。
費用を抑えるためには、重ね張りを選んだり、コストパフォーマンスの高い床材を選んだりすることが有効です。
DIYも選択肢の一つですが、技術や知識が必要なため、事前に十分な下調べが必要です。
マンションでは、床材の種類や遮音性能について、管理規約で規定されている場合があります。
施工前に必ず管理規約を確認し、規定に沿った床材を選択しましょう。
違反すると、罰金や是正工事の指示を受ける可能性があります。
リフォーム工事中は、騒音や振動が発生するため、近隣への配慮が欠かせません。
工事前に近隣住民へ挨拶を行い、工事内容や期間、騒音対策などを説明しましょう。
マンションの床構造は、直床工法と二重床工法があります。
直床工法は床スラブに直接床材が施工されているため、重ね張りはできません。
二重床工法であれば、張り替えと重ね張りの両方が可能です。
マンションの構造に合わせて施工方法を選択する必要があります。
クッションフロアなど一部の床材であれば、DIYも可能です。
しかし、技術や知識、時間が必要なため、難易度が高い作業です。
失敗すると、費用や時間が余計にかかる可能性もあります。
自治体によっては、バリアフリー化や省エネルギー化を目的としたリフォームに対して補助金制度が設けられている場合があります。
該当する場合は、積極的に活用しましょう。
床下の配管や電気配線などの位置を確認し、施工に支障がないか事前にチェックしましょう。
また、既存の床材に問題がないか、専門業者に点検してもらうことをお勧めします。
今回は、マンションの床張り替えに関する費用、床材、施工方法、注意点などを解説しました。
張り替えと重ね張り、様々な床材のメリット・デメリット、管理規約の確認、近隣への配慮、DIYの可能性などを考慮し、最適なプランを立てましょう。
補助金制度の活用も検討することで、費用を抑えることができます。
この記事が、マンションの床張り替えを検討するみなさんのお役に立てれば幸いです。