コラム

畳からフローリングへリフォームする方法と費用相場を解説

2025.10.05 

古くから日本の住宅に馴染み深い畳ですが、近年は洋風住宅の増加や生活スタイルの変化から、フローリングへのリフォームを検討する方が増えています。 快適な住空間を実現するためには、適切な方法と費用選びが重要なのです。 そこで、畳からフローリングへのリフォームについて、具体的な手順、費用のポイント、そして畳とフローリングそれぞれのメリットデメリットを解説します。

畳からフローリングへのリフォーム方法

畳を撤去する方法

畳の撤去は、専門会社に依頼するのが一般的です。 まず、畳表を剥がしてから、畳床を丁寧に解体していきます。 古い畳の下には、土間やコンクリート、ベニヤ板など様々な下地があるため、状態を確認し、適切な方法で撤去する必要があります。 さらに、古い接着剤や釘などの除去も忘れずに行い、次の工程に備えることが重要です。 特に、築年数の古い住宅では、予想外の状況に遭遇することもあります。 そのため、経験豊富な施工会社に相談することが安心といえます。

畳の上にフローリングを上張りする方法

畳の上に直接フローリングを施工する場合は、既存の畳を剥がさずに、その上に下地材を敷設してからフローリングを張る方法です。 この方法は、畳を撤去する手間や費用を削減できるメリットがあります。 しかし、床の高さが上がることや、遮音性などの性能が若干劣る可能性がある点には注意が必要です。 事前に、既存の畳の状態や部屋の高さ、遮音性などの要件を丁寧に確認し、適切な判断をすることが重要です。 また、適切な下地材を選ぶことで、高い耐久性と仕上がりの美しさを実現できます。 加えて、施工費用を抑えつつ、既存の畳を活かせるという利点も挙げられます。

畳からフローリングへのリフォーム費用

撤去費用

畳の撤去費用は、畳の数、畳の種類、建物の構造、撤去方法などによって大きく変動します。 一般的には、1畳あたり1,000円〜3,000円程度が相場ですが、古い畳や特殊な畳の場合、追加費用が発生する可能性があります。 また、廃棄費用も別途必要となるケースがあります。 そのため、より正確な費用を知るためには、専門会社に見積もりを依頼することが重要といえます。 専門会社に見積もりを依頼することで、想定外の費用発生を防ぎ、予算計画をスムーズに進めることができます。

フローリング材の費用

フローリング材には様々な種類があり、価格も大きく異なります。 無垢材、合板、複合材など素材やデザイン、厚さによって価格が変動します。 高級感のある無垢材は高価ですが、天然木の風合いが楽しめます。 一方で、合板や複合材は比較的安価で、耐久性にも優れています。 予算に合わせて最適な素材を選ぶことが重要です。 例えば、1坪あたり1万円~5万円程度の幅があり、素材によって雰囲気も大きく変わるため、慎重に選ぶ必要があります。 また、サンプルを取り寄せて、実際に見て触って確認することをおすすめします。

施工費用

施工費用は、部屋の広さ、フローリングの種類、下地処理の必要性などによって異なります。 一般的には、1坪あたり1万円~3万円程度が相場となります。 しかし、複雑な施工が必要な場合は追加費用が発生する可能性があります。 施工費用はリフォーム全体の予算に大きく影響するため、慎重に見積もりを比較することが大切です。

畳からフローリングへのリフォームの流れ

畳の撤去

まずは、既存の畳を丁寧に撤去します。 畳の種類や状態によって撤去方法が異なるため、専門会社に依頼することをお勧めします。 専門会社は適切な方法で畳を撤去し、廃材処理まで行ってくれるため、施主の手間を省くことができます。 また、撤去作業中に思わぬトラブルが発生した場合でも、迅速かつ適切に対応してくれるため安心です。

下地の調整

畳を撤去した後、下地をしっかりと調整します。 床のレベルを合わせたり、必要に応じて補強材を敷設したりするなど、丁寧な下地処理が、フローリングの耐久性や美しさに大きく影響します。 古い家屋の場合は、床下の点検も同時に行うことをおすすめします。 床下の状態を確認することで、シロアリ被害や湿気による腐食などの問題を早期に発見し、適切な対策を講じることができます。

フローリングの施工

下地処理が完了したら、いよいよフローリングの施工です。 フローリングの種類や施工方法によって、所要時間は異なりますが、数日程度で完了するケースが多いです。 専門会社に依頼することで、綺麗に、そして迅速に施工できます。

仕上げ

最後に、巾木や見切りなどの仕上げを行います。 これらの仕上げにより、より美しく、そして機能的なフローリング空間が完成します。 巾木は壁と床の隙間を隠し、汚れを防ぐ役割があります。 一方、見切り材は異なる床材の境目を美しく仕上げる役割を果たします。 これらの仕上げを丁寧に行うことで、フローリング全体の美観が向上し、より洗練された空間を演出できます。

まとめ

畳からフローリングへのリフォームは、住空間の快適性を大きく変える大きな工事です。 この記事で解説した施工方法、費用を参考に、ご自身のライフスタイルや予算に最適なリフォームプランを選定し、快適な住空間を実現してください。 リフォームは、生活の質を向上させるための重要な投資です。 後悔のないリフォームを実現するために、事前の情報収集と計画的な準備が大切です。

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