全面リフォーム W邸
2023.03.07 屋根外壁・外構サッシ部屋・床水回り住宅機能全面改装建物外部建物内部芦屋市W様邸 築年数50年 構造/木造
お祖母様とお父様と一緒に暮らし続けてきた愛着ある家屋を、息子さんがご家族と住むためにリフォームされました。築年数50年と古い家屋なので、耐震診断させていただき、結果に基づいて補強を含めたリフォームプランで施工しました。思い出あるお住まいなので、愛着あるお部屋はあえてあまり触れずに残されました。
寒さが厳しいとのことでしたので、断熱材を壁・屋根にいれ、ほとんどの窓をペアガラスの窓に取り替えました。
〈PLAN〉
1Fの和室と仏間はお祖母様の思い出の残る部屋なのでそのままに近い形で残しました。DKを広くするために、浴室部分を増築しました。DKは、普段から使用していない勝手口をふさいで耐震補強のため壁にし、柱は一本残りましたが広くなりました。南側の広縁の窓を狭くして、耐震補強のため壁を増やしています。
2Fは、ご夫妻の寝室と3人のお子様達の個室になりました。広い方の子供部屋1は将来的に、2部屋に分けられる間取りにしました。屋根の形が東側が高い切妻屋根(招き造り)のため、子供部屋側の屋根が高く、寝室側は低くなっています。これを利用して、高さのある子供部屋にロフトをつくりました。また、天井が低いため納戸になっていた寝室側の西端は、屋根裏になっていたスペースを壁をとって拡げ(施工前図ピンクの部分)、床を少し下げて、ソファなどを置けるリラックススペースになりました。
1F
落ち着いたたたずまいですが、木の色調のせいか少し暗い雰囲気です。
元のイメージを残しながら天井、壁を貼り替え、照明とドアを新しくしました。玄関の雰囲気はそのままで、廊下は落ち着いた現代的なインテリアになりました。
〈洗面所・バスルーム〉
洗面台の棚の奥(窓側)に洗濯機スペースがあります。旧バスルームの場所はキッチンになり、新しいバスルームは窓側に張り出す形で増築しました。
バスルームを増築したために、洗面所が広くなりました。正面のドアの奥がバスルームです。
バスルーム入り口の左側に洗濯機と乾燥機の棚を造作しました。洗面台は、お父様のために車椅子対応の洗面台に取り替えました。
洗濯物は外に干さず乾燥機を使用されると言うことでガス乾燥機を設置しました。
新設したバスルームはユニットバスを設置しました。
〈トイレ〉
壁の補強のため、二つあった窓を(奥側の窓)一つなくしました。便器や引き戸などを取り替え、壁を造作して間接照明を設置しました。凹凸のあるエコカラットのテクスチャーが、間接照明に映えています。上品でリラックスできる空間になりました。
〈キッチン〉
キッチンは、奥様のご要望にあわせて、全面的にリフォームしました。
北側で寒いので、出窓にはインナーサッシをつけました。アイボリーを基調にしたきれいなインテリアです。
DKが広くなったので、大きなL型キッチンにオーブンレンジ付き収納付きカップボードもセットしました。たくさんの食器やストックの食料品などもすっきり収まる大収納のキッチンになりました。
洗面所側にできた壁の隙間を利用して、神棚を置ける飾り棚を造作しています。
〈洋室〉
天井をフラットにし、壁や床を張り替えました。サッシと扉、照明を取り替え、変わらぬ落ち着いた雰囲気ながら、全面的に新しくなっています。
2F
〈階段〉
壁の補強のため下の窓を撤去し、上の窓もサイズを小さくして付け替えました。壁は、大壁にしてクロス仕上げにしたので明るくなりました。
〈トイレ〉
子供部屋を大きくとったため、入り口の向きを変えました。内部も全面的に新しくなり清潔感のあるトイレになりました。
〈寝室〉
和室の西端は、切り妻屋根のため天井高が低くなっています。床の間の裏側は、屋根裏と納戸になっていたのですが、今回、天井をなくし床を低くすることで、部屋として使えるようにしました。
太い梁がみえるダイナミックな天井をいかしたモダンな寝室になりました。奥は、床を一段下げたリラックススペースになっています。窓は位置を変えて、付け替えました。右側の引き戸は、ウォークインクローゼットの扉です。
白い壁に映える間接照明とスポット照明がモダンな印象です。
〈子供部屋〉
廊下奥の洗面スペースと東側の和室をなくして子供部屋2室にしました。(将来的には3室)
階段の上の廊下奥の洗面スペースがなくなり、子供部屋になりました。屋根の高さをいかした、クローゼットの上がロフトになっています。窓の位置も変わりました。
〈子供部屋2〉
将来2室に分けることを考慮して、まどやドア、はしごを2つづつ配置しています。屋根の一番高い位置にロフトをつけました。
ロフトの突き当たりに採光のための窓をつけました。外の景色が見えるのもわくわくします。