隠れ家ワインバー
2022.09.13 水回り店舗のリフォーム建物内部テナントビルの2Fにあるワインバー。メインスペースに入る前にクロークと長めのアプローチがあります。8席の客席とキッチン、レストルームだけのミニマムな配置ですが、料理ができるキッチン設備と450本以上のワインを収納できるワインセラーを備えています。
禁酒法時代の酒場や古城のワインセラーのようなイメージを再現するため、ろうそくの灯されたニッチや、アンティークのフェイクの扉などをもうけました。
〈店内レイアウト〉
ビルの階段を上がりドアを開けたら、地下の迷宮の様な世界に迷い込みます。花生けやアイアンの格子などの小物もアンティークを用いています。店舗入り口のデジタルロックのドアも裏側はアンティーク風に造作しました。
カウンターの正面にはボトルでいっぱいのワインセラー、両側には磨かれた上質なグラスが並び、まさにワインを愉しむための大人の隠れ家のような空間です。調光器を使用し、暗すぎず落ち着きを感じさせる明るさを演出しています。厨房機器はステンレスで揃え、ガラスと一枚板のカウンター以外は黒を基調に素材と色彩を絞りました。
客席の後ろの古びたドアはフェイクで、地下室に続いているかのような演出です。
床と天井も黒で統一し、同じく黒いバーチェアも様々なデザインのアンティークです。
レストルームは店内とは違う現代的でスタイリッシュなイメージです。赤いドアをポイントにタイルや、天井床材までこだわって選びました。ドアとシンク以外はすべて黒でまとめられています。壁はモザイクタイルと、脱臭効果のある木炭を液状化した塗料(ヘルスコート)で仕上げられています。